あなたは片付けを、『また後でやればいいや』などと先送りにしていませんか。そういう後回しにしてしまう性格が、片付かない汚い部屋を作ってしまうのです。しかし、この後回しにしてしまうと言う癖は、身についてしまっているので、なかなか治りにくいものがあります。

いつかやらなくてはいけないのだけれど、それでも何だか面倒になってしまい、片付けることを避けてしまうことで、さらに部屋は汚くなっていってしまいます。片付けが得意ではないという意識を持っていると、片付けること自体が心の負担になってしまいます。

しかし、片付けが得意ではないと思わないようになれば、後回しにしてしまう性格を正すこともできるのではないでしょうか。まず、脳には前頭葉というものがあります。これは、何を一番に考えて行うべきだろうかということを、あなたに司令として導いてくれるものです。

物ごとを先送りにしてしまう人は、この前頭葉が上手く働いていないということも言えます。ただ、こうした前頭葉の働きが良くない人は少なくないのです。このような人達は、面倒な事は後にやることにして、今は避けたいと考えてしまうことが良くあるというのです。

前頭葉が上手く働かない人というのは、人に言われてからでないと動かないということや、やれるはずなのに行動しないという特徴もあります。まさに、片付けを後回しにしてしまう人の特徴に合致するでしょう。

片付けが面倒と感じてしまうのは誰でも有り得ることです。しかし、その面倒なことを日頃から少しでも黙々と続けていくことで、前頭葉もきちんと働くようになる上に、自分をしゃんとさせることもできるようになるのです。

このように、面倒だなという事を少しずつやっていくこと、段々と後回しにしないようになっていくこともできるでしょう。そして、自分がやるべき事に、優先的に着手できるようになるのです。

さらに、ちょっとした小さな行動をきっかけとして、他の事にも気が回るようになることも考えられます。例えば、少し散らかっていた服を片付けたけど、他にも散らかりが目に入ったので、ついでに片付けたということでも良いのではないでしょうか。

そうしていくと、他にも片付けの面でやりたい事が出てきたりして、いわば『やる気スイッチ』が入ることもあるのです。最初のうちに大々的な片付けをしようと考えると、気分が萎えてしまうこともあるので、ちょっとした事から片付けを始めるのが理想的と言えるでしょう。そうすると、やる事は少しだけなのであまり面倒には感じずに済むのです。

それからは、慣れたらその少し片付けるという習慣を自分のライフワークにしてしまえば良いのです。このように、毎日するべき事だと認識して慣れてしまえば、億劫にはならずに片付けもできるようになるでしょう。

片付けを後回しにしてしまうという性格は、変えることができるのです。小さな事から少しずつ片付けることを続けることで、あなたの前頭葉も活発に働くようになるかもしれません。